宗教について

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インドネシア人の多くが信仰するイスラム教とは

イスラム教徒は唯一神(アッラー)の教えに従って生きている人々のことで、通称ムスリム(女性はムスリマ)と呼ばれます。
ムスリムは、信仰の告白、礼拝、喜捨、断食、聖地メッカへの巡礼からなる5つの基本行為、および定められた行動規範を守ることを義務とされています。

ムスリムの生活の基本となる考えと行動

ムスリムの生活の基本となる
考えと行動

ムスリムには信ずべき6つの信仰箇条(六信)と5つの義務(五行)が定められています。

六信

1.アッラー(唯一絶対の神)
2.天使(神の使い)
3.啓典(クルアーン:神の声の記録)
4.預言者(神の言葉を伝える人)
5.来世(復活や死後の生命)
6.天命(神が定めた運命)

五行

1.信仰の告白(神を信じることを声に出す)
2.礼拝(1日5回お祈りをする)
3.喜捨(富める者は貧しい者に与える)
4.断食 サウム(イスラム暦9月の1ヶ月間日中の飲食を断つ)
5.巡礼(一生に一度は聖地へ行く)

インドネシア人を雇用する上で考慮してあげること

1.お祈り(礼拝)の時間と場所に配慮してあげる

01お祈り(礼拝)の時間と場所に配慮してあげる

01お祈り(礼拝)の時間と場所に配慮してあげる

毎日お祈りする時間帯は変わりますが、お祈りの時間と場所が確保できるように配慮しましょう。
礼拝前に手、足、顔などを水で洗い清める場所もあればベスト。

2.不浄の手は使用しない

02不浄の手は使用しない

02不浄の手は使用しない

イスラム教では左手は不浄の手とされています。人にものを渡す際や、握手する場合など左手ではなく、右手を使用するようにしましょう。
万が一使用してしまった場合は謝罪の言葉を一言いう、心遣いが必要です。

3.ラマダンの期間は飲食に対する配慮を

03ラマダンの期間は飲食に対する配慮を

03ラマダンの期間は飲食に対する配慮を

ラマダン期間中は日中の飲食ができないことを配慮し、目の前で飲食をしないようにしたり、食べ物や飲み物の匂いなどを発するものは近くに置かないなど、一定の心遣いが必要です。

4.食べられない食材があることを理解してあげる

04食べられない食材があることを理解してあげる

04食べられない食材があることを理解してあげる

信仰度合いによっても変わりますが、自分が食べなくとも、豚料理のあるレストランには一切いかないイスラム教徒の方もいらっしゃいます。
豚肉のあるレストランや豚エキスなどが含まれる食品を扱うお店を利用するときには一言、確認されることをお勧めします。

5.女性は露出を避けられます

05女性は露出を避けられます

05女性は露出を避けられます

個人によっても異なりますが、イスラム教の女性は肌の露出は避け、体のラインを隠す衣服を着用する方が多いです。
女性はヒジャブという頭を覆う布をまいています。
女性は露出することが良しとされておらず、配偶者や血縁関係のある異性の家族の前でしかヒジャブをとることが出来ないとされています。
また、イスラム教徒以外でもモスクの中に入る際は、長袖、長ズボンにスカーフなどで頭を覆う必要がありますので注意が必要です。